
齊藤「線型代数入門」を勉強してますが,昨日勉強したp.23に以下の定理が載っていた.
ベクトル
と
が線型独立
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筆者曰く「容易に確かめられる」とのことで説明が一切なかったので,確かめてみることにした.先ずは だけ考えてみます.
パッとみた感じ,を示すのがめんどくさそうなので,「
と
が線型従属
」を示せばいいかと思ったけど・・・
どうやらこれではダメらしい!
理由は「ならば
」という命題と等価なのは「
でないなら
でない」つまり「
ならば
」であって,「
ならば
」は必ずしも成り立たないということだ.
最初なんだそれ?と思って戸惑った.
だけど,そういえば集合論を習ったとき(かなーり昔の話だけど),逆・裏・対偶の三種類があった.そして,最初の命題と等価なのは対偶だけのはず.
そのことか!と気づいた.
ううむ・・・しばらくぶりに数学を勉強すると,忘れてることが多すぎる.
今回はどう考えたか?
「ベクトルと
が線型独立
」
と等価な証明をするには,
「
ベクトル
と
が線型従属」
を示せばいいというわけだ.本では2次元ベクトルで話が進んでいたので,2次元ベクトルで考えてよいだろう.
そこで,と
とすると,
であるわけで,それを用いて線型従属であることを示せばいい.
さらに,この本で(少なくともこの定理が出てきた段階では)線型従属の定義が「2つのベクトルが平行の場合」とさらっと述べているだけなので,平行であることを示せば線型従属と言ってよいだろう.
つまり,であることを示せばよい(なぜなら2つのベクトルが平行ということはなす角
が0 または
).
そうすると,
,
ルートもいやらしいので2乗して,で考えてこれに代入する.
... (1)
左辺 =
右辺 =
移行すると,
となり,左辺はのためゼロ!
したがって,
となるわけで,これが成立するのはのときのみなので,
.つまり,ベクトル
は平行であるため線型従属である.
反対方向は?
反対方向も同様に考えると,証明すべき命題は
「
ベクトル
と
が線型独立」
なので,これの対偶を考えると,
「ベクトルと
が線型従属
」
となり,これを示せばOK.
まず,先ほどの(1)式においてベクトルと
が線型従属なのは,
となるので,
.これを代入すると,
したがって, となるわけで,こんな感じでいいのかな?
だけど,もっと簡単に線型従属であれば と
が平行なので
が成立するので,
で終わり.この方が簡単だな.
今日の気付き:命題の等価性は対偶でのみ成立する
集合論の基本ですけど完全に忘れてました.今後も何か証明が出てきたときは注意することにします.
まだ「第1章 平面とベクトル空間」が終わらないので,もう少し続きます.次はベクトル積になりそうです.